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2024/04/26 21:16 |
9/17 スペインツアー7日目
スペインで美味しいのは、やっぱりハムでした。

レストラン、バルとよばれる酒場、
食べ物があるあらゆる場所に、ハムの足がまるごと
壁から掛かっていました。
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なかでもイベリコ豚のハムが最高級みたいです。
・・めちゃめちゃ美味しかったです。
・・食べちゃいました。

写真はマドリッドのバルにて。
ヤマハの森下さん、尾上さんと。
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そんなあるひの夕方、マドリッドのプラサ・デ・マヨールという広場へ
歩いて行った帰り、
広場の近くのオープン・カフェでコーラを飲んでいました。

風はやさしく。静かな時間。
やっとようやく、力を抜いて椅子にこしかけられた瞬間。

ふと気がつくと、まわりにスペイン語が話せない日本人は
自分ひとり、そんなことに気がつきました。
あらためて、自分が日本から遠く遠くはなれたスペインに
いま居ることに気づいた瞬間でした。

夕暮れ前、ふと感じる、孤独感、ちょっとしたさびしさ。

風はやさしく。

なんだか、その風だけは
今かかえている悩みも、さびしさも
やさしく聞いてくれるような気がして

ホテルに戻り、いっきに曲を仕上げました。

「夕凪(ゆうなぎ)」という曲ができました。
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2007/09/17 20:06 | スペインツアー2007
9/16 スペインツアー6日目

スペインといえば、フラメンコは絶対はずせません!

もちろん観にいきました!本場のフラメンコ。
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日本でも観にいこうと思えば行く前から体験できたのですが、
あえてそれはせず!
生まれて初めてのフラメンコがスペインで、って
かっこいいじゃないですか。

フラメンコのほんとうのほんとうの本場はアンダルシアとかだったりするみたいですが、
マドリッドで観れるだけでも。

マドリッドのフラメンコは、タブラオと呼ばれる場所で行われます。
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レストランの奥に扉があり、扉のむこうは薄暗いタブラオ。
レストランで夕食を食べて、食事の後、みんなでぞろぞろとタブラオに向かう。
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レストランの壁には、こんなフラメンコのギタリスト、踊り手、歌い手の
写真がいっぱいかざってあって、なんだかとってもいい感じ。

・・フラメンコを見おわって。もう、始まってからドキドキが
止まりませんでした。

目の前の、混沌とした、情熱の、なんだろう、
ありったけのものが、音楽として完成されている。

・・めっちゃめちゃかっこよかった。

正直、フラメンコのあのリズムにはまったくついていけない。
拍がとれない。複雑なリズム。
けれど、ステージの上のギタリスト、ヴァイオリン、歌い手、踊り手、カホン
完全に理解している。

きっと、理解、なんて次元ではなく
「血」のなかに流れているリズムなんだろうな、と思った。

あれだけ、歴史をつんで、皆が技術をみがいて。
それほどまでにして表現したいものが「情熱」やなんて。

人間って、かっこいい。


2007/09/16 23:52 | スペインツアー2007
9/15 スペインツアー5日目

せっかくのスペイン。観光もたっぷりしました!

ウエスカでは、15世紀から残るキリスト教の修道院巡り。

ボローニャ地帯には各集落の山の上には必ず修道院があり、
崖っぷちきわっきわの山道を爆走するワゴンに乗り、
恐怖と車酔いに耐えながらもいくつか車で案内してもらいました。

マドリッドでは、「プラド美術館」「ソフィア王宮美術館」へ、美術館めぐり。

「プラド美術館」では、古い時代の彫刻や、宗教画、ゴヤの作品が中心。
「ソフィア美術館」は、ピカソの作品が多く展示してあります。
あの有名な「ゲルニカ」も間近で見ることができました。

あまり美術に詳しくない自分でも、圧倒される。本物の空気に。

今まで美術の教科書でしか見たことがなかったゴヤの絵に
触れることができる距離にいる。
世界中の人が愛してやまない名画が、今自分の目のまえにある。

それって、きっと、すごいことです。

中でも目を引いたのが、「プラド美術館」にある
ヒエロニム・ボスの「快楽の園」という作品。

(Hieronymus Bosch "Garden of Earthly Delights")

http://www.salvastyle.com/menu_renaissance/bosch_garden.html


2007/09/15 23:08 | スペインツアー2007
9/14 スペインツアー4日目
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この日もPatio(中庭)で演奏。みんな熱心に聴いてくれる。

スペインは「情熱的ではげしい曲のイメージ」があったけれども、
この中庭には、やっぱりやさしい曲が似合う。
「call」や「summer」、「flower」を演奏しました。

夕食前に演奏したんですが、スペインの人たちは夕食が遅い!
昼食はだいたい2時ごろからで、夕食はだいたい9時ごろから。
そのあとは夜通しどんちゃん騒ぎでいったいいつ寝てるんだろう・・。

演奏が終わって、みんな気さくに話しかけてくれるようになった。
知らない人でも、道ですれ違って目があうと
「オラ!」と笑ってあいさつをする。

演奏を見てくれた人たちも「君の演奏とてもよかったよ!」
とすれ違うたびに声をかけてくれてとても嬉しくなった。

今日の夕食後は、夕食会場にDJを入れてフラメンコのダンスパーティー。

夕食のときは硬かった空気も、夜が深まるにつれて
皆のテンションがどんどん上がってくる。

驚いたのが、皆が全員うたっておどれるフラメンコの伝統曲が
何曲もあること。
しかもうまい。
皆それを自信満々に、本当に楽しそうにおどっている。

彼らは僕がいるから、スペインの伝統芸能を披露してくれているわけじゃないんだ。
僕がいなくても、普段から生活の中にフラメンコはしっかりと根付いている。

日本はどうだろうか。皆が胸をはって、堂々と披露できる文化を
体の中に染み込ませているだろうか。

夜中の3時すぎまで、いっしょにうたって、おどって、笑って、手をたたいて。

スペインの人たちの根っからの明るさが、つつんでくれました。
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2007/09/14 23:01 | スペインツアー2007
9/13 スペインツアー3日目

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滞在先のホテルのPatio(中庭)で初のソロ演奏。

PAなしの完全な生音演奏だったけれども、スペインの気候のせいなのか
場所のホールのせいなのか音がよく通っていい感じ。
そもそもギター自体がよく鳴っている感じ。
はじめはBGMとして演奏していたのが、みんな次第に聴き入ってくれた。

この日、スペインではじめて「赤のDUENDE」を演奏しました。
フラメンコをイメージして作ったこの曲を本場スペインで演奏するということに
とても気合を入れていました。
受け入れてもらえるのか。反応はどうなんだろう。

ところが、実際の反応は少し予想外のものでした。
「フラメンコだから」とか「フラメンコじゃないから」とか。
ましてや「日本人だから」とか。

そんなのは関係のないことでした。
みんな、「田中彬博のつくった音楽」として聴いていてくれたのです。

トラッドなフラメンコの曲を演奏するなら、また違った見方になるのかもしれません。

けれど、ほんとうに肝心なのは「そのひとの音楽」。

「赤のDUENDE」が、フラメンコ曲なのではなく、
田中彬博のオリジナルなんだ、と教えられたこと。

自分のなかの音楽が
ふっ、と自由に感じられた瞬間でした。


2007/09/13 23:28 | スペインツアー2007
9/12 スペインツアー2日目

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スペインツアー2日目。

目が覚めると、スペインにいる、なんてこと今までなかったもんね。
ホテルを出ると朝のマドリッドの街。日差しがまぶしい。

今日は午後からさっそく移動。首都マドリッドから4時間、
未だ15世紀の修道院や街並みが健在する、ボローニャ地方ウエスカという場所まで移動です。

ウエスカでは滞在先のホテルでYAMAHAの会議とパーティーを兼ねた
コンベンションがあり、そこでコンサートをさせていただくことになっています。

移動にはスペインの新幹線「AVE」で移動。
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移動中の車窓は・・ただただ原野。まさに外国の地。

スペインは各都市に建物や人が集中していて、いったん都市を出ると本当に何もない。
とにかくだだっぴろいところに線路が2本。上から見たらそんな感じなんだろうなぁ。
なにもなかったけどそれなりに感動しつつ、車窓を楽しんでました。

ウエスカのホテルに到着後、地元の人たちによる歓迎会が開かれました。
バグパイプ、ギター、アコーディオンの伴奏、木の棒をたたいてダンスをする
地元の伝統音楽です。

「ウルルン滞在記」みたいです。

明日から本格的な演奏が始まります。

自分の中にだんだんとスペインの空気が浸透していくのを感じます。


2007/09/12 23:40 | スペインツアー2007
9/11 スペインツアー1日目

東京、成田空港。

スペインへ向かう田中彬博の初の海外ツアーが始まりました。
空港から始終、ドキドキワクワクしっぱなし。

日本からスペインへは直行便はなく、成田→イギリス→スペイン
イギリスのヒースロー空港経由で向かうことになったので、
田中彬博初の海外はイギリスということになるかも?

イギリスのヒースロー空港まで12時間。長旅の機内で何をするかというと、
専ら座席備え付けのTV観賞。映画を観たり、ビデオを観たり。
「スパイダーマン3」を2回、「人志松本のすべらない話vol.1」を5回・・。
(「すべらない話」はなぜかvol.1しか、なかった)

飛行機はこのとき、ユーラシア大陸の北のきわっきわ、ロシアの北から
ヨーロッパへ向かっていたんですが、
このとき、今まで世界地図でしか見れなかった場所の上にいる事実が、
なんだか不思議に感じられました。
「世界」を妙に実感した新しい感覚でした。

そして成田空港から16時間!
スペイン、マドリッド空港に到着です!

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空港に着いたとたん、なんともいえない感動。ついた!ついたよ!ついについたよ!
あぁ、もうなんだか泣きそうや。

空港からホテルへ向かうタクシーに乗ったとき、その感動はピークに。
タクシーの中で、フラメンコが大爆音でかかってる。
運転手のおじさんが、「これはパコ・デ・ルシアだよ」
みたいなことを言ってる。

夜のマドリッドの街を、パコを大爆音で鳴らしながら走るタクシー。

あぁ、最高。

ホテルについて、ハムとビールで乾杯でした。

スペインツアーは、こんな風に幕を開けたのでした。
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2007/09/11 23:17 | スペインツアー2007

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