僕が生まれ暮らしてきた京都は、かぐや姫の伝説が残る竹の里です。
いま暮らしている部屋から歩いていける所に竹林を巡るコースがあって、
その場所は僕が小学校に上がるまで住んでいた地域でした。
いつでも行けた場所にも関わらず、26歳になって初めて、
朝早起きして1時間、そこまで足を伸ばして散歩する習慣を始めました。
今日はshoheiと一緒に竹林の中の公園まで、ギターを持っていって練習。
ふたりで延々とギターを弾く傍ら、ウグイスも歌の練習をしている。
はじめは声が小さくて「ホー、ホケキョ」と上手く鳴けないウグイスも、
だんだんと大きく通る声で、さまになってきた。
ふたりの演奏に合いの手を入れるくらいまでなった。
なんだかふと、幼稚園のときに見たアニメ「セロ弾きのゴーシュ」で、鳥のカッコウが
ゴーシュに、「外国へ行く前にどうしてもドレミファを正確にやりたいんです」と言って
練習していたのを思い出した。
shoheiが「鳥のように自由に歌えるようになりたい」と歌った「Humming bird」。
ウグイスもカッコウも、自分自身が自由な楽器になる為に、
何度も何度も、同じフレーズを歌う。いつも自由に見える鳥ですら。
人が楽器を弾くのも、そういう事かもしれないと思う。僕は彼らに続いていきたい。
「ゴーシュ先生、なぜ止めたんですか!」と、カッコウやウグイスに言われないように。
そうこうして休憩していると、近くのベンチに座っていたご夫婦が話しかけてくれる。
旦那さま、なんと鞄から雅楽で使う竜笛(りゅうてき)を取り出して、
僕達と一緒に笛を吹いてくれた。
矢加部幸彦さんという方。その音で一瞬にしてその場が平成から平安時代に。
なんとまあ、こんなご縁も。と思っていたら、
突然背後で山伏の吹くほら貝の音が響いて全員驚く(笑)。
何、今日(笑)。ここはどこ?わたしたちはだれ?平成に帰ってきてブログ書いてます。
PR